トヨタ自動車が開発した燃料電池バイクの前輪にアイスクリーム用の冷凍庫が取り付けられている。
2024年7月26日 17時48分(日本時間)
トヨタ自動車は、パリ五輪・パラリンピックの観客に水素エネルギーで冷やしたアイスクリームを配布すると、木曜日に明らかにした。
トヨタは、大会会場付近で水素で発電する燃料電池バイクの前輪にアイスクリームの入った冷凍庫を取り付けた実証実験を行う。脱炭素化技術を世界にアピールする。
高圧水素を容器に充填するには特別な資格が必要で、普及の妨げとなっている。トヨタは長さ58センチの円筒形の持ち運び可能なカートリッジに水素を詰めることで、自転車の燃料電池への充填を容易にした。水素で発電した電力は自転車と冷凍庫の両方を動かす。トヨタはパリ・パラリンピック閉幕の9月上旬まで実験を続ける予定だ。
さらにトヨタは、大会の主催者とスタッフに燃料電池車「ミライ」500台と電気自動車1,000台を提供する。同社によれば、大会後は燃料電池車がタクシーとして使用される予定だという。