中国の王毅外相(右)は火曜日、北京の釣魚台国賓館で自民党の森山裕総務会長と会談した。
2024年7月23日 20:00(日本時間)
【北京】自民党の森山裕総務会長は火曜日、中国共産党政治局委員でもある王毅外相と北京の釣魚台国賓館で会談した。
日中両国がそれぞれの国益を追求する「戦略的互恵関係」を前進させていくことを確認したとみられる。
会談冒頭、森山氏は「現在の日中関係は必ずしも理想的ではない。日中関係を真に建設的で安定したものにするためには、戦略的互恵関係を具体化していくことが重要だ」と述べた。
さらに「さまざまな事柄で明確な進展を示し、協力する分野で同時に成果を出すことも重要だ」と述べた。
王氏は「森山氏は中国と日本が二国間交流を強化することが重要だと認識している」と述べた。
自民党トップ3人の中国訪問は、2019年4月に当時の自民党幹事長二階俊博氏が中国を訪問して以来初めて。
森山氏の訪問の目的は、中国との良好な関係の回復を目指す日本政府の外交を間接的に支援することだった。
議員交流増加
森山氏は月曜日、北京で中国共産党対外連絡部長の劉建超氏と会談した。
森山氏と中国共産党の外交活動を担当する劉氏は約1時間会談した。
森山氏の訪問の目的は、両国の議員間の外交活動の活性化への道を開くことだった。
会談で森山氏は「さまざまな事柄で明確な進展を示し、協力する分野で同時に成果を出すことも重要だ」と述べた。
劉氏は、自民、公明、中国共産党の幹部らが協議する日中与党交流協議会を年内にも再開するとの見方を示した。
劉氏は「両国の二国間関係には常に前向きなエネルギーを注がなければならない」と付け加えた。
7月に入ってから、日本と中国の議員による外交活動が活発化している。
武見敬三厚生労働大臣は7月17日、北京市のトップで中国共産党政治局員でもある尹立・北京市党委員会書記と会談した。
中国は長期にわたる経済不況に苦しむ中、投資への期待もあり、中国当局は日本との対話を重視している。
中国外務省報道通信部副部長の林建氏は、森山氏ら日本国会議員の訪中について「交流促進を通じて日中関係の改善に努めたい」と述べた。